求人広告の文章を1件20分で書いていた会社が、AIエージェントに任せて年間4,800時間を削減したというニュースを読んで、自分が毎回20分かけていた「案内文づくり」に同じロジックを当てはめてみたら、6分で終わった。
何が起きたニュースなのか
人材会社が、月4,000件の求人広告文をAIエージェントに書かせる仕組みを作り、年間4,800時間の削減を見込んでいる。
人材大手のヒューマンリソシアが、求人広告の文章作成にAIエージェント基盤「つなぎAI」を導入した。求職者に響く訴求力の高い広告文をAIが自動生成し、あわせて定型作業をRPA(人がやっていた繰り返し操作を、ソフトが代わりにこなす仕組み)で自動化することで、年間4,800時間の削減を見込んでいるという。
1件あたり約20分かかっていた作業が、約3割短縮される見込み。月4,000件という「件数」が、そのまま時間の桁を変えている。
ここで気になったのは「AIが書く」ことそのものより、削減できた時間の中身だった。20分の内訳を想像すると、だいたいこんな感じのはずだ。
- ゼロから文章の骨子を考える:12分
- 訴求ポイントに合わせて言葉を調整する:5分
- 誤字脱字・表記ゆれのチェック:3分
削られているのは「調整」と「チェック」ではなく、いちばん時間がかかる「骨子を考える」の部分だ。ここをAIに渡せるかどうかが、削減幅を決めている。
自分の「案内文づくり」に同じロジックを当ててみた
「案件ごとに違う情報を差し込みながら、同じ型の文章を量産する」作業に絞ったら、20分が6分になった。
自分の場合、毎回20分かけていたのは、案内メールやお知らせ文だった。宛先や日時、内容は毎回違うが、文章の型(挨拶→用件→お願い→締め)はいつも同じ。ここが、求人広告文の作り方と構造が同じだと気づいた。
骨子を考える部分をAIに渡すプロンプトを、こう組んだ。
以下の情報をもとに、案内文を1本作成してください。
・宛先:〇〇様
・用件:△△の日程変更のお知らせ
・変更後の日時:□□
・お願いしたいこと:××
条件:
1. 挨拶→用件→お願い→締めの順で構成する
2. 一文は60文字以内に収める
3. 「〜させていただきます」の多用は避け、簡潔な言い切りにする
実際にかかった時間は、プロンプト実行と生成待ちで1分、出てきた文章に固有名詞や日時のズレがないか確認するのに5分。合計6分。20分だった作業が、3分の1以下になった。効いていたのは「案内文を書いて」と丸投げすることではなく、構成の順番・文字数・言葉遣いのルールを先に条件として渡していたことだった。
やってみて分かった注意点
「型を指定する」を省くと、削減効果はほぼ出ない。
最初、条件を何も付けずに「案内文を作って」とだけ頼んだら、文章の順番も文字数もバラバラで、結局手直しに10分かかった。20分が10分になっただけで、うれしさは半分だった。
AIエージェント化で時間が減るのは「型が決まっている作業」だけ。型が毎回違う文章(お詫び状や個別交渉のメールなど)には、この方法は向かない。
ヒューマンリソシアの事例も、月4,000件という「同じ型を大量に繰り返す」業務だったからこそ、年間4,800時間という数字になった。件数が少なくても、型が同じなら、削減の比率(20分→6分)は同じように効く。
今日からできること
自分が毎週書いている定型文章を1つ選んで、上のプロンプトの「条件」部分をその文章の型に書き換えて試してみてほしい。
以下の情報をもとに、[文章の種類]を1本作成してください。
・[差し込みたい情報1]
・[差し込みたい情報2]
条件:
1. [構成の順番]
2. [文字数や長さの目安]
3. [避けたい言い回し・守りたいトーン]
型さえ渡せば、あとは差し込む情報を変えるだけで使い回せる。まずは1本、試してみてほしい。
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