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日経平均7万円の翌日、東京エレクトロンが7.44%急落。同じ半導体でも信越化学・SUMCOとは景色が違った

【銘柄・ETFの話】同じ「半導体・AI追い風」というテーマの中でも、東京エレクトロン・信越化学工業・SUMCOの3社は今、明暗どころか置かれている状況が真逆になっている。テーマ買いをする前に、この3社の違いを知っておくと判断がぶれにくくなる。

まず何が起きたか:日経平均7万円と、その翌日の急落

7月1日に日経平均が史上初めて7万円台に乗せた翌日、米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が6.27%急落し、日本の半導体株も連鎖して売られた。

2026年7月1日、日経平均は終値で史上初めて7万円台に乗せた。キオクシアホールディングスやルネサスエレクトロニクスといった半導体関連に数千億円規模の資金が流入し、東証プライムの売買代金は約10.4兆円という巨大な水準まで膨らんだ。

ところがその翌日、7月2日は一転して日経平均が883円安の69,591円まで下落した。原因は前日の米国市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX)が6.27%という大きな下げを見せたことで、その流れがそのまま東京エレクトロンやアドバンテスト、キオクシアなど大型の半導体関連株の急落として波及した格好だ。

「半導体は今が旬」という一言でくくってしまうと、この2日間だけでも景色が全く違って見える。同じ半導体というテーマの中身を、もう少し分解して見る必要がある。

東京エレクトロン:装置メーカーは相場の「振れ幅」がいちばん大きい

東京エレクトロン(8035)
7月2日 前日比-7.44%の急落
年初来高値81,260円(7/1)/年初来安値35,720円(1/5)
アナリスト平均目標株価66,618円

東京エレクトロンは半導体を「作るための装置」を売っている会社だ。SOXが急落すればその日のうちに株価へ跳ね返るほど、投資家の期待とセンチメントに敏感に反応する銘柄だと言える。実際、7月2日は前日比-7.44%という値動きを見せている。

年初来の値幅を見ると、安値35,720円(1月5日)から高値81,260円(7月1日)まで、半年強でおよそ2.3倍のレンジを動いている。装置メーカーは「AI投資の期待が乗ると一気に買われ、期待が剥落すると一気に売られる」という、テーマ株特有の振れ幅の大きさを体現している銘柄だと考えている。

信越化学工業:半導体は事業の一部、分散が効いている「本業も強い」総合化学

電子材料事業とは

信越化学の中で、シリコンウエハーやフォトレジスト(半導体の回路を転写する感光材料)、マスクブランクスなど、半導体の製造に使う材料を扱う事業区分。塩化ビニル樹脂などの基礎化学品事業と並ぶ、同社の二本柱のひとつ。

信越化学工業の2026年3月期は、売上高2兆5,739億円(前期比+0.5%)、営業利益6,352億円(同-14.4%)、純利益4,744億円(同-11.2%)という決算だった。全体では減益だが、その中身を見ると温度差がある。

電子材料事業(シリコンウエハー・フォトレジスト等):売上高 前年同期比約+6%
自社株買い枠:上限4,500万株2,500億円(発行済株式の2.42%)

半導体材料を扱う電子材料事業は、AI関連需要を背景に売上高が前年同期比約6%増と堅調に伸びている。一方で塩化ビニル樹脂の市況が軟化したことが全体の減益要因になっている。つまり信越化学は「半導体で儲けている会社」ではなく、「半導体という成長事業と、塩ビという景気敏感な事業を両方抱えている会社」だ。この分散構造があるからこそ、SOXが急落した7月2日でも東京エレクトロンほどの値動きにはなりにくい、と自分は見ている。加えて上限2,500億円の自社株買いも、株価の下支え材料としては効いてくる部分だろう。

SUMCO:決算は赤字、でも「なぜ赤字か」を見ると評価が変わる

SUMCOの2026年1〜6月期は連結最終損益154億円の赤字(前年同期は30億円の黒字)の見通し。ただし赤字の主因は新工場の減価償却費で、需要そのものが崩れたわけではない。

SUMCOはシリコンウエハーの専業メーカーで、信越化学のように他事業で分散が効くタイプの会社ではない。2026年1〜6月期は、連結最終損益が154億円の赤字(前年同期は30億円の黒字)になる見通しだ。売上高自体は前年同期比4%増2,134億円で伸びているのに、営業損益は77億円の赤字という決算になっている。

赤字の主因は、佐賀県で立ち上げた最先端半導体向けシリコンウエハー工場の減価償却費が膨らんだことだ。2026年1〜3月期の決算を見ても、売上高1,014億円(前年同期比-1.0%)に対し、営業損失52.7億円を計上している。ただし需要の中身を分解すると、300mmウエハーはAI・データセンター向けの先端ロジックとメモリー向けが好調で、不振なのは200mm以下の非先端品側だという。

「赤字=ダメな会社」と一括りにするのではなく、「需要が弱いから赤字なのか」「先行投資の減価償却が重いだけで需要自体は伸びているのか」を見分けることが重要だと考えている。SUMCOは後者に近い決算内容だった。

マクロ→セクター→個別、で並べ直すとこう見える

AIデータセンター投資という同じマクロの追い風でも、装置(東京エレクトロン)・材料の一部(信越化学)・材料専業(SUMCO)で株価の反応スピードと決算の中身がまったく違う。

AIデータセンター投資の拡大というマクロの流れ自体は、信越化学が「2026年も世界のウエハー需要は約7%程度増加する可能性がある」と見込んでいるように、まだ続いている。ただしその追い風がどう決算・株価に出るかは、装置メーカー(東京エレクトロン=センチメントで振れる)、多角化した総合化学(信越化学=半導体は柱の一つで分散が効く)、専業メーカー(SUMCO=需要は伸びても先行投資の減価償却で見た目の決算は悪化しうる)で、それぞれ違う顔つきになる。同じ「半導体関連」というくくりで一括りにテーマ買いをすると、この温度差を見落としやすい。

自分ならどう考えるか

もし自分がこの3社にこれから少額で触れるとしたら、まず信越化学の決算資料で電子材料事業の伸び率を四半期ごとに追って「AI追い風は継続しているか」を確認する。そのうえで、東京エレクトロンのようなセンチメント敏感株は、SOXの急落直後のような値動きの荒い場面では様子見をし、SUMCOのような赤字決算の銘柄は、赤字の中身(需要要因か投資要因か)を決算短信で確認してから判断する、という順番を自分は取ると思う。同じテーマでも、会社によって「今が買い場か」の答えは変わる、というのが今回いちばん確認できたことだった。

出典:日本経済新聞、Yahoo!ファイナンス、みんかぶ、株探、BigGo Finance(いずれも2026年7月時点の報道・データ)

※本記事はAIが収集した公開情報をもとに自動生成したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。