【市況の話】9月4日、日経平均は4営業日続落から806円高で反発した。ただし中身を見ると、上昇分の8割はソフトバンクグループとアドバンテストの2銘柄だけで作られていた。しかもその数時間後、8月の米雇用統計が市場予想を大きく上回り、反発の前提だった「金利低下」の見立てを早くも揺さぶり始めている。
見出しの「806円高」だけを見て「相場は落ち着いた」と判断するのは早い。指数の中身と、その晩に出た新しい材料の両方を見て初めて、来週の構えが決まる。
4営業日続落から806円高。でも上げ幅の8割は2銘柄頼みだった
まずは数字の流れから。日経平均は8月28日の終値66,405.56円から、8月31日〜9月3日にかけて4営業日連続で下落し、9月3日には64,214.48円まで沈んだ(この間の下落率は約3.3%)。それが9月4日、前日の米国市場で長期金利が低下し主要3指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ、65,020円(前日比+806円・+1.26%)まで反発した。5営業日ぶりの上昇である。
9月4日の主な数字
日経平均:65,020円(前日比+806円・+1.26%)
TOPIX:4,103pt(前日比+1pt・ほぼ横ばい)
ソフトバンクG(9984):5,590円(前日比+11.8%)指数寄与度 約+474円
アドバンテスト(6857):33,090円(前日比+810円)指数寄与度 約+196円
※2銘柄合計で約669円分=上昇幅806円の約83%
ここで見落としたくないのがTOPIXだ。日経平均が+1.26%も上げた同じ日に、TOPIXはわずか+1pt(4,103pt)、ほぼ変わらずで終えている。東証全体としては「値上がり銘柄の方が少なかった」というのが実態に近い。日経平均の反発は、指数全体が強かったからではなく、値がさ株2銘柄が大きく跳ねた結果だった、と見るのが正確だろう。
日経平均は「株価水準そのもの」を単純平均に近い形で計算する価格加重型の指数。ソフトバンクGのように株価が5,000円台と高い銘柄が1割動くだけで、指数全体を大きく押し上げてしまう。一方のTOPIXは時価総額加重なので、1銘柄の株価変動が指数に与える影響はずっと小さい。同じ日に日経平均とTOPIXの動きが大きくズレる時は、たいてい一部の値がさ株だけが動いている合図だ。
その晩、前提が崩れた──8月の米雇用統計
9月4日の日経平均の反発は「前日の米国で長期金利が下がった」ことが土台になっていた。ところが同じ9月4日の夜(日本時間21時30分)に発表された8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は市場予想の5万人台を大きく上回る+16万2,000人増。失業率も市場予想の4.2%より良い4.1%で横ばいだった。
強すぎる雇用統計は「良いニュース」ではない。FRBが9月に利上げへ動くとの観測が一気に強まり、米国債利回りは上昇、株価指数先物は下落した。9月4日の日経平均の反発を支えた「金利低下」という土台そのものが、その晩のうちに揺らいだ形だ。
次の材料は9月11日の米消費者物価指数(CPI)、そして9月15〜16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。市場ではこの2つが利上げの有無を左右する鍵として意識されている。今回の雇用統計だけで結論を出さず、この2つの結果を待つ姿勢が必要だろう。
自分ならどう考えるか
「日経平均が806円高」というヘッドラインだけを見て相場全体が強気に転じたと捉えるのは危うい。TOPIXがほぼ横ばいだった事実、上げ幅の8割が2銘柄に依存していた事実、そしてその晩に出た雇用統計が反発の前提を揺さぶっている事実——この3つをセットで見ないと、来週の値動きの読み違えにつながる。
自分なら、この反発を「相場全体の地合い改善」とは受け取らず、ソフトバンクGやアドバンテストのような値がさ株に依存した一時的な動きとして扱う。9月11日のCPI、15〜16日のFOMCという次の材料を待ってから、ポジションの増減を判断しても遅くはない、と考えている。
出典:財経新聞「日経平均は5日ぶり反発、ソフトバンクGが1銘柄で約413円分押し上げ」(2026年9月4日)/財経新聞「日経平均寄与度ランキング(大引け)」(2026年9月4日)/ダイヤモンド・ザイ「(まとめ)金利上昇一服も寄与し日経平均は806円高の65,020円で反発 今晩は米雇用統計」(2026年9月4日)/Bloomberg「米雇用統計、8月は16.2万人増加し全予想上回る-失業率は4.1%」(2026年9月4日)
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※本記事はAIが収集した公開情報をもとに自動生成したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
