【市況の話】木曜の日経平均は898円高で7日ぶりに反発したが、同じ日のニューヨークではナスダックが週間4.5%安、コアウィーブは週間25%安だった。日本株の切り返しは「中身の薄い一日」で終わった可能性があり、月曜の仕切り直しは夜間先物の1,890円安を見ても楽観しづらい。
木曜の日経平均898円高は、7日ぶりの反発だった
10月16日(木)の日経平均は前日比898円34銭高の65,324円29銭で取引を終え、7営業日ぶりに反発した。前日15日に新興クラウド企業コアウィーブの社債急落をきっかけに3,318円安(下げ幅歴代3位)となった反動で、AI・半導体関連株への買い戻しが優勢になったという流れだ。
1日の値動きだけ見ると「AI不安はいったん和らいだ」ように見えるが、同じ木曜のニューヨーク市場はむしろ悪化していた。日本時間と米国時間のタイムラグに注意が必要な局面。
同じ木曜のニューヨークでは、ナスダックが週間4.5%安だった
10月16日(米国時間、日本時間17日発表分)の米国株市場は、ダウ工業株30種平均が175.28ドル安(-0.34%)の52,002.41ドル、ナスダック総合指数は572.99ポイント安(-2.14%)の26,140.03で終えた。週間で見るとダウだけが+0.7%高を保った一方、S&P500は週間-1.9%、ナスダックは週間-4.5%と、6月下旬以来の大きな下げ幅になっている。
10月16日(米国時間)終値
ダウ:52,002.41ドル(-0.34%・週間+0.7%)
S&P500:7,659.44(-1.09%・週間-1.9%)
ナスダック:26,140.03(-2.14%・週間-4.5%)
日本株が木曜に切り返せたのは、15日の急落に対する「行き過ぎの修正」が主因だった可能性が高い。同じ日の米国市場がすでに悪化方向に動いていたことを踏まえると、木曜の898円高を「不安解消」の合図として読むのは早計だと自分は見ている。
コアウィーブだけじゃない。マイクロン・インテルにも売りが広がった
これまでの一連の下落は「コアウィーブという1社の資金繰り不安」という文脈で語られてきたが、16日の米国市場ではその範囲が広がった。コアウィーブは12%安(週間25%安)に加え、マイクロン・テクノロジーが5.6%安、インテルが5.8%安と、AIインフラの中核を担う半導体株全般が売られている。
10月15日の急落は「新興クラウド1社の社債利回り急上昇」という個別の資金繰り懸念が震源だった。16日の売りはそれとは別に、「AIインフラ投資が本当に十分な収益を生むのか」という収益性そのものへの疑問が、メモリー(マイクロン)やファウンドリ(インテル)まで広げて売られた点が異なる。
原油高と中国の技術進展という、もう二つの重荷
16日の米国株安には、AI収益懸念以外の要因も重なっている。ブレント原油が1バレル110ドル近辺、WTIが100ドル台で推移し、ホルムズ海峡周辺での商船攻撃やロシア・ウクライナ間のエネルギー施設攻撃が続くという地政学リスクが、インフレ再燃への警戒を強めた。あわせて、中国企業の半導体技術力向上が競争激化の観測として半導体株の重荷になったとも報じられている。10月14日の記事で触れた中国CXMTの技術進展報道と同じ構図が、1週間越しでまだ効いている格好だ。
夜間先物は1,890円安。月曜をどう見るか
17日早朝(6時時点)の大阪取引所・日経225先物(12月限)は、木曜の現物終値から1,890円安の63,630円で夜間取引を終えた。木曜の反発分(+898円)を打ち消すどころか、15日の急落後の水準をさらに下回る位置だ。週末を挟んでいるため、月曜の実際の寄り付きがこの通りになるとは限らないが、現時点では「木曜の反発は一時的な行き過ぎ修正で、週明けはAI株の収益性懸念に戻って始まる」という見方が優勢と読める。
先物の数字だけで慌てて動く必要はないが、月曜の寄り付き直後にマイクロン・インテル型の銘柄(AI関連の中でも「インフラ側」ではなく「部材・ファウンドリ側」)がどう反応するかは、コアウィーブ単体の資金繰り問題なのか、AI投資全体の収益性問題なのかを見分ける手がかりになる。
自分ならどう考えるか
自分がインデックスの上にAI・半導体のテーマを少額で乗せているなら、今週は「コアウィーブという1社の話」から「マイクロン・インテルを含む業界全体の収益性の話」に論点が移ったことを意識しておきたい。木曜の898円高を見て安心して買い増すのではなく、月曜以降にマイクロン・インテル型の銘柄が週明けも売られ続けるかどうかを確認してから判断しても遅くはない、と自分は考えている。
出典:日本経済新聞「東証大引け 日経平均は7日ぶり反発」(2026年10月16日)/財経新聞「16日の米国株式市場は反落」(2026年10月17日)/kabutan「日経225先物:17日夜間取引終値」(2026年10月17日)
※本記事はAIが収集した公開情報をもとに自動生成したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
