【市況の話】ソフトバンクグループが1日で−11%売られ、翌朝は+7%ほど買い戻されるという乱高下があったのに、日経平均の終値は前日比8.89円安とほぼ無風で着地した。動かしたのは個別材料ではなく、2年11ヶ月ぶりに5%台に乗せた米長期金利だった。
1日で−11%→翌朝+7%、ソフトバンクGの乱高下
OpenAIのIPO年内見送り報道という1つのニュースが、1銘柄でここまでの振れ幅を作った。
9月14日、ソフトバンクグループ株は前営業日比11%安の5,839円で取引を終えた。一時13%安まで売られ、日中下落率としては6月26日以来の大きさだった。出資先のOpenAIが新規株式公開(IPO)の年内実施を見送る方向だと伝わり、「AI開発の減速」と「OpenAIに資金を集中させる投資姿勢」の両方に懸念が向いた形だ。
翌15日の朝は一転して買い戻しが入り、ソフトバンクGは+7%ほど反発。キオクシアや村田製作所といった同じくAI・半導体関連の銘柄も連れ高し、日経平均は前場に600円超上昇する場面があった。
日経平均:63,484.10円(前日比−8.89円/3日続落)
TOPIX:4,037.16pt(−0.52%)
ソフトバンクG:9/14 −11%(一時−13%)5,839円 → 9/15朝は+7%ほど反発
米10年債利回り:5%台(2023年10月以来2年11ヶ月ぶり)
米30年債利回り:5.3%台(19年ぶり)
前場の+600円を消したのは、米国の金利だった
原油高とインフレ・財政懸念による債券売りで、米長期金利が節目の5%を超えた。
米10年債利回りは9月14日、2023年10月以来となる5%台に上昇。30年債にいたっては5.3%台と19年ぶりの高水準をつけた。原油高によるインフレ再燃の懸念に加え、米国の財政悪化への警戒が重なり、債券が売られて利回りが上がる展開だ。
金利が上がると、将来の利益を今の価値に割り引いて考える「割引率」が上がる。将来の成長への期待で買われがちなAI・半導体株のような銘柄ほど、この割引率上昇の影響を受けやすい。ソフトバンクGの反発分を、金利上昇がそのまま打ち消しにいった格好だ。
この金利上昇が日本市場にも波及し、朝の600円超高は昼にかけて失速。結局、終値は前日比8円安まで押し戻された。
日経平均は8円安なのに、TOPIXは−0.52%
指数の作り方の違いが、同じ1日でも見え方を変える。
日経平均は主要225銘柄の株価を単純平均する「価格加重」方式のため、株価水準の高い値がさ株1社の動きが指数全体を大きく左右する。ソフトバンクGの反発だけで指数がかなり押し上げられた一方、時価総額で加重するTOPIXは−0.52%と、金利上昇で売られたその他大勢の銘柄の様子をより素直に映していたと考えられる。
日経平均だけを見て「今日は静かだった」と判断すると、金利上昇という全銘柄に効くマクロ材料の重さを見落としやすい。
自分ならどう考えるか
個別企業のニュースで説明がつく急落(今回のソフトバンクG)は、材料が消化されれば戻りやすい。一方、金利という全ての株に効くマクロ材料は、5%台が一時的なのか定着するのかで話が変わってくる。
自分がAI・半導体関連に少額でポジションを持つなら、日経平均の「8円安」という見た目の平穏さより、米長期金利が5%台で居座るかどうかの方を今週は見ていきたいと考えている。定着するようなら、高PER銘柄には向かい風が続く可能性がある。
※本記事はAIが収集した公開情報をもとに自動生成したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
