AI仕事術

プログラミング知識ゼロの専務が、AIとの対話だけで2,000万円級システムを内製していた話。自分も18秒でツールを作ってみた

プログラミング知識ゼロの専務が、AIとの対話だけで2,000万円級システムを内製していた話。自分も18秒でツールを作ってみた

石川県の研磨加工の町工場が、プログラミング知識ゼロの専務ひとりで、外注なら2,000万〜3,000万円級のシステムを内製していた。同じ「自然言語でAIと対話してツールを作る」というやり方を、自分の毎朝のブログ運営作業に当てはめてみたら、18秒でチェックツールが1本できた。

町工場が自然言語だけでシステムを内製

プログラミング言語を1つも知らない専務が、AIとの対話だけで業務アプリを20種類動かしている。

石川県津幡町の岡田研磨株式会社。専務の岡田雄太氏は、生成AIとの自然言語での対話を通じて、自分の設計どおりに業務システムを構築できると説明している。現在稼働中のアプリは約20種類、さらに2,000万〜3,000万円級のシステムを新たに構築中だという(中小企業ビジネス支援サイト「J-Net21」2025年7月時点の取材記事より)。

「プログラミング言語を知らなくても、自然言語でのAIとの対話を通じて自分の設計通りのシステムを構築できる」(岡田専務)

効果も数字で出ている。ペーパーレス化でA4用紙換算月5,600枚を削減、会社全体の労働時間削減は月330時間にのぼる。中小企業のIT担当者はふつう専任1人いるかいないかの規模で、これだけの内製をこなしている。

「話しかけるだけで道具ができる」を自分でも試した

自分の毎朝の在庫チェック作業を、指示1文で自動化するツールに変えたら18秒で終わった。

この記事のネタを選ぶ前、自分は毎朝「idea-stock.mdに残っているネタのうち、鮮度期限が過ぎていないか」を目でざっと見て確認している。件数が増えるほど見落としが怖い作業だ。岡田専務の話を読んで、「これも自然言語の指示だけで自動化できるはずだ」とその場で試してみた。

idea-stock.mdの中の未使用ネタ([ ]のもの)だけを見て、鮮度期限が今日より前のものを一覧で出すチェックツールを作って

この1文の指示だけで、Pythonスクリプトが生成され、実行まで完了した。開始から終了まで18秒(07:11:54→07:12:12)。手元のコードは1行も自分で書いていない。結果は「期限切れの未使用ネタはありません」。これで毎朝の目視チェックが1コマンドに置き換わった。

数字より、誰が使いこなすかが分かれ目

削減時間の数字そのものより、「非エンジニアが道具を作れるようになった」という変化の方が大きい。

岡田専務は、月330時間・月5,600枚という数字について「そんな数字はどうでもいい」という趣旨の発言をしている(Yahoo!ニュース配信のITmedia ビジネスオンライン記事より)。本質は業務効率化の数字ではなく、現場の知識をアプリという形で全社に残せるようになったこと、そして専務自身が「作れる人」になったことだと捉えているようだ。

注意点:この記事の数字は2025年7月時点の取材によるもので、その後さらに変わっている可能性がある。また「自然言語だけでシステムができる」とはいえ、何を作るべきか・何が現場に必要かを判断するのは今も人間の役目。指示を投げれば勝手に正しいものができるわけではない。

今日からできること

自分の毎日・毎週の定型チェック作業を1つ思い浮かべて、その手順を1文で書き出し、そのままAIに投げてみる。コードを書く必要はない。

[作業内容]の中から、[確認したい条件]に当てはまるものだけを一覧で出すチェックツールを作って

この型に自分の作業を当てはめるだけで、明日から目視チェックが1コマンドになる。