【市況の話】日経平均が5営業日連続で上昇し、9月25日は850円21銭高の66,364円20銭で着地した。ふつうなら「金利が上がれば銀行株に追い風・半導体株に逆風」となるはずが、今回は両方が同時に買われている。この”ねじれ”の中身と、来週待ち構える壁を整理する。
何が起きたか——850円高の中身
銀行株と半導体株という、本来ぶつかり合うはずの2セクターが同時に買われた。
9月25日の東京株式市場で日経平均は前日比850円21銭(+1.30%)高の66,364円20銭となり、5営業日連続で上昇した。3連休(9月21〜23日)を挟んだ今週2営業日だけで見ると、先週末比+2.07%という強さだ。TOPIXも+53.29ポイント(+1.31%)の4,128.59ポイントと歩調を合わせている。
押し上げた顔ぶれが面白い。まず銀行株。みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ゆうちょ銀行、りそなホールディングスといった主力行が軒並み+3.2%〜+4.5%の急伸を見せた。理由は明快で、日本の長期金利(新発10年国債利回り)が3.100%まで上昇したこと。もう一方は半導体株で、東京エレクトロンが直近1週間(9/18〜9/24)で+5.8%・4営業日続伸、アドバンテストも高値圏を維持した。
銀行は「短期で預金を集め、長期で貸し出す・国債を運用する」商売なので、長期金利が上がるほど運用利回りが改善しやすい。東洋大学の野崎浩成教授の分析では、過去40年の東証銀行業指数の値動きの約90%は長期金利(10年国債利回り)の変化で説明できるという。金利が銀行株の”ほぼ唯一のドライバー”に近いということだ。
本来は逆風のはずの半導体株が、なぜ一緒に上がったのか
金利上昇は理論上グロース株に逆風だが、AI需要という業績材料がそれを上回って打ち消した。
教科書的には、金利が上がると「将来の利益を今の価値に割り引く」際の割引率が上がるため、成長期待の大きい半導体株のような銘柄は評価額が下がりやすい。今回それが起きなかったのは、金利要因より業績要因のほうが強かったからだ。アドバンテストの2027年3月期第1四半期は、AI関連半導体向けテスタ需要の急拡大を背景に、売上高が前年同期比+39.3%の3,675億円、営業利益が+53.3%の1,900億円、四半期利益が+93.8%の1,748億円といずれも四半期ベースで過去最高を更新している。連休中の米国市場でAI・半導体関連株が買われ、ナスダック総合指数が4営業日続伸で最高値を更新したことも、日本の半導体株を後押しした。
「金利が上がったから株価がこう動くはず」というセクター別の定石は、個別企業の業績が強ければ簡単に上書きされる。金利だけを見て銘柄の値動きを予想すると外れることがある。
来週(9/28〜10/2)に控える壁
75日移動平均線という技術的な節目と、3つの米重要指標が同じ週に重なる。
来週の日経平均の予想レンジは65,000円〜68,000円とされている。焦点の一つは75日移動平均線で、現状はこの線が上値抵抗線として意識されており、「近づけば利益確定売りが出やすいが、明確に上抜ければ売り方の買い戻しを誘って一段高もあり得る」という位置づけだ。加えて米国では、9月30日にPCE(個人消費支出)とマイクロン・テクノロジーの決算、10月1日にISM製造業景況指数、10月2日に雇用統計と、金利観測を左右する材料が立て続けに並ぶ。
日経平均:66,364.20円(9/25終値・+850.21円)
10年国債利回り:3.100%
東京エレクトロン:直近1週間+5.8%
来週の予想レンジ:65,000円〜68,000円
会社員インデックス投資家にとっての示唆
金利上昇局面でも「金利に強いセクター」と「業績で金利を跳ね返すセクター」の両方に資金が向かいうる、という事実だけ押さえておく。
インデックス積立をしている自分にとって、850円高の中身を知ったところで売買判断が変わるわけではない。ただ、金利が上がる局面を単純に「グロースに逆風」とだけ捉えていると、今回のような値動きを見誤る。マイクロンの決算とアメリカの雇用統計という、金利観測に直結する材料が来週に集中している以上、しばらくは「金利が動くたびにどのセクターがどう反応するか」を眺めておくくらいの距離感でいようと自分は考えている。
※本記事はAIが収集した公開情報をもとに自動生成したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
