note経由で来る質問・コラボ相談への返信に毎回8分かけていたのが、他部署のAI活用事例を真似したら2分で終わるようになった。
何に困っていたか
個別メッセージへの返信は「毎回違う内容」なので、テンプレ化できないと思い込んでいた。
副業でnoteやXをやっていると、記事へのコメントやDMで「これって自分の場合どうなりますか」「一緒に何かできませんか」という個別の相談が来る。定型の自動返信で済ませるわけにはいかないので、毎回相手の文脈を読み直し、ゼロから文章を組み立てていた。1通あたり平均8分(内訳:相手の投稿・プロフィールを読み返すのに2分、下書きに4分、言葉のトーンを整えるのに2分)。1日3通来る日は、それだけで24分が消える。
営業メールの時短事例を読んで、構造が同じだと気づいた
「個別対応に見えて、実は骨格が同じ」なら、骨格をAIに預けて中身だけ差し替えればいい。
あるIT企業の事例で、営業メールの返信対応が1通あたり5〜10分から30秒に短縮され、1日10件以上の処理で30分以上の時間が生まれたという話を読んだ。営業メールも一見「相手ごとに違う内容」に見えるが、実際は「相手の状況を要約する」「こちらの提案を当てはめる」「クロージングの一文を添える」という骨格は毎回同じで、差し替わるのは中身の情報だけだった。
自分のnote返信も同じ構造だと気づいた。「相手の相談内容を要約する」「関連する自分の記事・経験を当てはめる」「次の行動を提案する」という骨格は毎回同じで、変わるのは相手の状況だけ。骨格をプロンプトに固定して、中身(相手の文章)だけ差し込む形にすればよかった。
実際に作ったプロンプト
相手のコメントやDM本文をそのまま貼り付けて、以下のテンプレートで指示するだけにした。
以下は、私のnote記事に来た読者からの質問・相談です。
【相手の文章をここに貼る】
これに対して、以下の骨格で返信の下書きを作ってください。
1. 相手の相談内容を1文で要約する
2. その悩みに関連する自分の記事や経験を1つ当てはめる(記事タイトルは仮でよい)
3. 相手が次に何をすればいいか、具体的な行動を1つ提案する
文体は「〜ですね」「〜してみてください」の丁寧語、堅すぎず、テンプレ感が出ない自然な文章にしてください。
出てきた下書きをそのまま送ることはせず、自分の言葉に近い表現に1〜2箇所だけ手を入れてから送信する。ここは省略していない。
Before→Afterの数字
1通あたり8分→2分。内訳は「読み返し2分→30秒」「下書き4分→30秒」「トーン調整2分→1分」。
読み返しと下書きはAIに骨格を任せたことでほぼゼロに近づいたが、トーン調整(自分の言葉に直す作業)はむしろ増えた。ここを削ると全部AIっぽい文章になって、かえって相手に響かなくなるからだ。月に60通来ると仮定すると、480分(8時間)が120分(2時間)になる計算で、月6時間が別の作業に回せるようになった。
注意点:骨格を使い回しすぎると逆効果
「要約→当てはめ→提案」の骨格が透けて見えると、相手は「量産されたテンプレ」だと気づく。
同じ骨格を使っていても、2の「関連する記事や経験」の部分だけは毎回本当に相手に合ったものを選び直す必要がある。ここを使い回すと、返信の質が一気に落ちる。骨格は固定していいが、中身の選定は人がやる、という線引きは崩さないほうがいい。
今日からできること
自分が「毎回違う内容だから自動化できない」と思い込んでいる定型外の作業を1つ思い浮かべて、実際は「要約→当てはめ→提案」のような同じ骨格を繰り返していないか確認してみてほしい。骨格が同じなら、上のプロンプトの構造をそのまま流用できる。
